『予約が取れないメイク講師』を辞めた理由。
- norikokagawa
- 7 日前
- 読了時間: 4分

Maroon5 の新曲がLISAとコラボってとんでもなく最高やなと一人でMVをうっとり眺めておりますメイクアップアーティストがシンガポールより15時をお知らせいたします。
LISAちゃんの旬感とAdamの現役感がいいです。
さて、そんなスターたちの美しいMVからは程遠い毎日ですが、私も心の中ではいつもドラマティックです。
親しい人たちとお話していると、ロボットみたいと言われることも多いですし、ロマンティストだと言われることもあるので、我ながらカオスな性格なのだと思います。
そんなロマンティストでありロボットである私ですが、この数年、考えていることがあります。
SNSなどで、サービス提供者のモヤっとするとあること。
『完売or満席アピール』
です。
いつも即完売することで有名なブランドやアイテム
いつも予約がすぐに埋まるサービス
いろんなジャンルで、この事象は起きていると思います。
そして、私はこれらを強く主張することを
『満席マウント』
だと思っています。(性格が悪くてすみません)
ちなみに、何を隠そう数年前まで私もそうだったのです。
私は10年前に起業して、その後数ヶ月で予約が3ヶ月待ちの状態に。
『予約が取れないメイク講師』
と言われるようになり、その後その形で数年を過ごしました。
10年も前のSNSも始まったばかり、みたいな頃ですので、サービス提供側も消費者側も何かと未熟な時代です。
Personal Makeup Lesson という謎のサービスを提げて、名もなきフリーランスが四国の田舎で起業して、みるみるうちに『予約が取れない』メイク講師に。
これは今の私からすれば
「もうええでしょう。」
(# 地面師たち)
語弊を恐れずに言うとしたら、これはただの “マーケティング“ です。
いや、予約は本当に3ヶ月待ちだったのですが。
詳細は割愛させていただきますが、いろんな視点から考えて、Personal Makeup Lesson の予約が3ヶ月待ちになる感じに調整してお仕事をしておりました。
そんな働き方をその後何年もしていたのですが、途中からそれに少しずつ違和感が出てきました。
ですが、すでに肩書きのようになってしまっていた
『予約が取れないメイク講師』
でいなければならない、と、そこに色々引っ張られてしまうようになってきました。
今思えば、これは名もなきビギナーが必死に手に入れた武器に過ぎません。
供給量を適切に絞ることは、経営をする上でとても大切で有効なことであるのには間違いありません。
そして、その希少性から価値が上がったり(事実と乖離していたとしても)、知名度が上がったりすることはよくあることです。
ですが、本当の意味でのユーザビリティを考えるなら、顧客との信頼関係を大切にするなら、
供給量を(適正量)増やすことは企業努力の一つだと思っています。
これは必ずしも規模拡大だけが選択肢ではありません。
アイデアなどで調整することもできたりします。
と、いろんな勉強を重ねていくうちにそう思うようになってきたのです。
満席マウントと表現しているように、満席は 『マウント』なのです。
つまり、自信がない時にとる選択なのです。
(本当にお知らせしないといけない満席は別)
“満席にならないような仕組み作り“
に頭を使うことの方が今の私にはしっくりくるのは、経験を積んできたから、年齢を重ねてきたからだと思いますので、10年前の若造の私の選択は否定しません。
よくもがいたよ、君。
と労ってあげたいと思います。
と、いうわけで、SnowManの即完売は別として、一般的な提供側の『完売・満席』などの消費者に優しくないマーケティング、そろそろなくなってほしいなぁと思うシンガポールの昼下がりでございました。
(きっとあと数年はなくならないと推測します)
というわけで、atelierRの古くからのお客様は気づいておられると思いますが、1年ぐらい?前からatelierRは満席マウントを卒業致しております。
これにいつか触れたいと思いつつ、時を待っておりました。
(今であってるのだろうか)
新生atelierRもどうぞよろしくお願いいたします。
それでは午後も素敵なひとときをお過ごしくださいませ。
noriko
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