芸術との向き合い方とは
- norikokagawa
- 6月30日
- 読了時間: 3分

行ってみたかったワインバーで少々飲みすぎたようで今朝はしっかり二日酔いで、12年前のイタリアで食中毒になってローマの病院で一夜を過ごした悪夢がフラッシュバックして怯えておりましたが多少回復しましたメイクアップアーティストがパリより9時をお知らせいたします。
普段ならすでに身支度が終わってさぁ出かけるぞと言う時間ですが、今日は今からシャワーです。2時間ロスです。
さて、そんな今日もパリの無駄遣いをしておりますが(今日は本当に無駄遣いですし辛い)、昨日は2度目のピカソ美術館へ。
もう撮影する必要がない2度目の美術館は、これまで経験したことがないほどにいい時間でした。
全体の流れがわかっていて、作品の情報も多少入っていて、何よりカメラを出さなくていい。
そして時間の余裕がある。
完璧です。
作品一つ一つを、ただ味わう。前日とは全く異なる体験ができました。
私はお仕事柄、ある意味発信者である部分はあるので、日々の出来事にカメラを向けて、どう表現しようかなと考えながら生きているのは仕方ないと言いますか、嫌いなわけではないのですが、とはいえ
自分のためだけに時間を使っている優雅さ
みたいな感覚を味わえました。
ヨガや瞑想と似ていると感じたのですが、自分の頭の中が静かにクリアになって、今に集中できている快感に近い感覚。
なるほどなぁ。
私は毎日忙しなく(せわしなく)、目の前のものの素晴らしさもきっと色々見落として生きているんだろうなぁとしみじみいたしました。
ちなみに、私の持っているミュージアムパスはパリにある60の施設を自由に入ることができるアイテムで、そのパスでピカソに入ろうとすると2回はあかんよ!とスタッフさんに止められました。
入りたいなら料金払うか違うところに行なはれと言われて、料金を聞くと60ユーロ(約1万円)とのことで流石に諦めて、代わりにとピカソ美術館の本を買って、行ってみたかったカフェでゆっくり過ごすことにしました。
これも悪くないな、と思っていたらまさかの入場料は16ユーロ(約3000円)と知り、急いで美術館に戻ったのでありました。
60ユーロと聞こえた際、この小さな美術館に1万円?! パリの人ってお金持ちやな。確かに素晴らしいけどな。
と私からすればある意味納得はできる料金でした。(円安は格別ですし。本日170円)
が、そんなことはありません。
パリには無料の美術館もたくさんありますし、子供たちは無料とか、アートを学ぶ学生は無料とか、アートがインフラ化されていると感じます。
こんなにも素晴らしい美術館もたった3000円で入れるのです(私にはもちろん高額ですが)
午後から訪れたオペラ・バスティーユでのバレエ鑑賞も同じです。
会場はほぼ満席。観光客ではなく、フランス人がほとんどかと。
流石にバレエは3万円ぐらいしましたが、それでも満席です。(おそらく3000席程度。この3時間で1億円近くの売り上げだなと思った私は日本人です)
美術館にしても鑑賞にしても。そもそも街中が美しい。
電車のシートの色がかわいかったり、地下鉄の入り口がかわいかったり。
フランスの人々にとって、“芸術“や“美しいもの“は、子供の頃からすぐそばにある日常なのでしょう。
“美味しいものも“そうですね。食べるもの全てが美味しいです。
と、全身で日本人な私はすっかりパリの魅力の虜になっているのでありました。
(ですが日本人である私のこともなかなかいいと思っています。)
芸術とどう向き合って行きたいのか、ちょっと考えてみたいと思います。
というわけで、まだ若干の二日酔いが残っておりますが、今日は趣向を変えてとある場所へ。
本日も楽しんでまいりたいと思います。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしくださいませ◎
noriko
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