「好みですね」と美容部員さんに言われてしまう現象について。
- 2月8日
- 読了時間: 5分

こんばんは。
今夜もPersonal Makeup Sessionの際に上がった話題について。
コスメ選びは本当に難しいですね。
今日は趣向を変えて、ショートドラマをお届けしたいと思います。
没入していただけますと幸いです。
〜とある40代女性の仕事帰りの百貨店化粧品売り場にて〜
なんだか気分を変えたいな、メイクを変えたいな。と、勇気を出してコスメカウンターに足を運び、混み合うカウンターでやっと私の順番がきた。
「何かお探しですか?」から始まる一連の体験がまた今日も始まる。
確かに私は「何かを探して」いるのだけれども、どこからなんと言えばいいのかが難しい。
そして、知っている言葉の中からなんとか絞り出したのは
「リップを探しているのですけど・・」
私が頭をフル回転させて出した言葉に美容部員さんは間髪入れずにお決まりの返しをくれる。
「どんなリップをお探しですか?」
もちろん、私はその返しを持っていない。
なぜなら、自分が何を探しているのかわかっていないからだ。
なのでまたなんとか返事をしようと絞り出そうとするが、やっぱり何といえばいいのかはわからない。
だが空気を凍らせるわけにもいかず、会話を進める為だけに
「いつもはピンクベージュ系を使っているのですが、ちょっと変えてみたくて・・」
渾身の返しが弱いのは重々わかっているが、これぐらいしか出てこない。
混み合うカウンターで私の後ろも人が並んでいるし、美容部員さんも急いでいるように見えるので、私はいつも空気を読んで手間を取らせないようにという意識が働いてしまうのだ。
そして美容部員さんは
「どんな色がお好きですか?マットやツヤなどお好みはございますか?」
と優しく聞いてくれるのだ。
「ツヤですかね・・」
なんとなくマットはチャレンジングな気がしてツヤと答えてはみたものの、今の私が求めているのがどちらなのか私にはさっぱりわかっていない。
正直自分に似合うならどっちでもいい。むしろ選んで決めてほしい。
美容部員さんが、ツヤのラインのテスターを持ってきてくれて、
「お好きなお色味はありますか?」
と聞いてくれるのだけれども、いや、それがわからないからここにきているのだとも言えずに
「特にこれと言ってこだわりはないのですが、おすすめはありますか?」
とちょっとだけレコメンドを求めてみる。
が、そんな勇気も虚しく
「そうですね、お客様の好みになりますね。ピンク系でしたらこんな感じで、こちらはオレンジ系ですね。可愛い印象ならピンク、ヘルシーならオレンジなどですが、いかがですか?」
今日も私は惨敗するのだ。
続く(続くのか?)
です。
これはおそらく日本女性の98%が経験済みのショートドラマではないでしょうか。
そしてそんな失敗体験が度重なると、もはやコスメカウンターは鬼門へと化すのです。
ですが、ここで私はひとつ提案をしたいのです。
美容部員さんの肩を持つわけでも否定するわけでもないのですが、このショートドラマは『構造上』仕方ないのです。
以前にも記事に書かせていただきましたが、極論、美容部員さんのお仕事は『販売』であり『アドバイス』ではありません。
『販売』するための手段として『商品説明』をするのがお仕事です。
初対面の私たち消費者に、限られた時間で最適な1本を選ぶということは、ほぼ不可能なのです。
(もしあなたが長年の顧客であり、あなたの好みやライフスタイルやあなたの購入履歴を把握してくれている担当者ならまた別ですが)
じゃぁ、私たち消費者はどうすればいいのか?
答えは、
『精度の高い質問を用意してカウンターに挑む』
です。
お仕事もそうですよね。質問の質が得られる回答の質を左右するのです。
「私に似合うリップはどれですか?」
は、いうならば
「私に合うワインはどれですか?」
と始めてのレストランでいきなり聞くようなものです。
いや、お料理先に決めません?
と言われそうですね。
できる限りの情報を整理してお伝えして、その上でそんな私に似合うリップはどれですか?
と質問できたとします。
そうすれば、ある程度のキャリアとセンスのある美容部員さんなら、理想の1本を言い当ててくれるかもしれません。
質問例)
私は普段、カジュアルなファッションが多いです。この春はデニムとトレンチコートなどを着ることが多いと思います。
ヘアはいつもこんな感じでひとつ結びでアクセサリーは大ぶりなシルバーが多いですが、カジュアルすぎるのは嫌なので、メイクで少し上品にバランスを取りたいと考えています。
いつもはブラウンのアイメイクに、コーラルのリップとチークをつけています。
アイメイクとチークは気に入っているのでそのまま使いたいので、それに合うリップを見立ててほしいです。
マットかツヤかなど質感はなんでもいいです。
ちなみにアイシャドウはシアーでツヤのもの、チークはこの春はみずみずしいリキッドチーク使う予定です。
リップが主役になるような、印象的な1本を探しています。
ここまで書いて、これが言えるなら自分で選べるがな、と自分に突っ込みたくなってしまいましたが、とはいえ、これがatelierR的
『コスメカウンターでの質問のお見本』です。
コスメのお買い物は人生です。避けては通れないのです。
スマートな消費者、一緒に目指しましょう。
それでは、また。

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