アトリエを卒業します。
- norikokagawa

- 7月7日
- 読了時間: 4分
更新日:7月7日

2026 AW Sessionを最後に、徳島にあるアトリエを卒業することに決めました。
このアトリエは、実は私が主婦時代に出会った物件でした。
メイクの仕事で独立するなどとは夢にも思っていなかった12年前。
尊敬する建築家の方にお招きいただき、彼が設計されたフラワーショップがオープンするとのことでそのレセプションパーティーに夫婦でお邪魔させていただきました。
まさに、衝撃、一目惚れ。
徳島にもデザインの力でこんなにも素敵な空間が生まれるのかと、元々建築好きだった私には刺激的な夜でした。
お店のあちこちを見て回り、細部まで美しいその空間にうっとりしたあの夜のことは今でも鮮明に覚えています。
『私もいつかこんなアトリエを持ってみたいなぁ(何をするかはわからないけど)』
と密かに夢を抱きました。
それと同時にその美しい空間を作るための規模・コストを聞いて一旦絶望。
「おお〜私には一生かけても無理な夢やな。。。」
そこからそのお花屋さんにはよく通わせていただいていました。
(夫婦喧嘩をした夜には、当時の旦那さんがそこで花束を買ってきてくれたこともまたいい思い出)
と、時は流れて私は離婚し独立。
こんな素敵なアトリエとは無縁の、川沿いにある倉庫をリノベしたシェアオフィスからatelierRはスタートしました。
その後も、カフェの一角を間借りしたり、郊外の小さなマンションに引っ越したり。細々と営業を続けていましたが、とある日こちらのテナントが空き物件になっているのを発見しました。
「?!」
その場所を知っている友人に軽く相談しただけで、その日のうちにその物件に移転することを決めました。
”私には不相応な物件である”とはもちろん思っていましたが、これは運命であると。
Personal Makeup Sessionをするにはあまりにも広すぎる空間でしたが使い方は後から考えようと契約。
そこからatelierRの第二章が始まったのでした。
そこからまもなくコロナがやってきて、物件を維持することができるかそれどころか明日のことすらもはやわからない状況でも手放すことは選びませんでした。
その後、atelierRの活動は徳島だけではなく東京から沖縄と全国を回るようになり、そして海外の活動も始まって・・・
アトリエにいられるのは月に数日、というワークスタイルが続きました。
周りからはひたすら勿体無いと言われながらも、運命だと信じて疑わなかった物件をどうしても手放す気になれなかったのです。
が、シンガポールに移住して今後はシドニーやその他の街にも可能性を感じている今、アトリエへの思いは執着に過ぎないと気づき始めました。
これまでせっかく維持してきたのに。
地元での認知を手放すのが怖い。
ここがなくなったら周りは離れていくのでは?
徳島を捨てたと思われるのでは?
12年前に感じた胸の高鳴りとは、少しだけ違ってきていたような気がします。
ここを手放すかを真剣に考えた夜は眠れませんでしたが、決めたらあとは前しか見えないもので。
私の後を引き継いでくださる方を探し、そして最高の方がこのアトリエを使ってくださることになりました。
(こんなにもすばらしい空間なので、そのまま使ってくださる方を探していました。いや私は家主ではないので関係ないのですが笑)
それでますます清々しく。
今までの7年に感謝して、そしてこれから素敵な方が素敵にこの空間を使ってくださるのだと思うとこれもまた嬉しい。
この数年間どうしようかと悩んでいたのが嘘のようです。
というわけで、10月を持ちまして、atelierRはアトリエのない働き方へ。
より軽やかになることで、より『体験』の品質にこだわったブランドへと成長していきたいと思います。
独立12年目、まさかの大きな手放しからスタートします。
10月はMakeup Nightを開催します。それがアトリエでの最後のイベントです。
よろしければ、いい夜を一緒に過ごしていただければ嬉しいです。
もちろんPersonal Makeup Sessionも。
アトリエでの最後のPersonal Makeup Sessionは、8月1日(土)夜8時よりご予約受付を開始いたします。
イベントはもう少々お待ちください。
これからも、atelierRをどうぞよろしくお願いいたします。
noriko


